私は秦秀雄さんが大好きです。
著書を読み、古美術の見方だけではなく、ものの選び方使い方、日々の暮らし方など様々なことを学ばせていただきました。
北大路魯山人の星ヶ丘茶寮の支配人やその後の古美術評論で有名な秦さんですが、旧蔵品というものがあるんです。
自分の購入できる範囲のものがあれば進んで求めてきました。
さて今回は私の宝物の秦秀雄さん旧蔵の白磁猪口をご紹介させていただきます。
なんでも鑑定団や「骨董屋の非売品」等のご著書でも有名な勝見充男さんの「自在屋 初夏の小さな即売会」で購入させていただきました。
この猪口、初めて見た時は買うのをやめようと思いました。
なぜか。
もう酒器はいくつか持っているから、、、、です
このように自分にブレーキをかけないとどんどん増えていき際限がないのです(涙)(笑)
我慢我慢と思いながら手に取ると、金継が目に入りました。
最初に、金継されているところの後ろを見ていて、真っ白な白磁だと思っていたのです。
そして見込みを見ると、二つの丸が描かれています。
金継による縦一本の線と、見込みのぐるっと描かれた円、この二つに心を完全に持って行かれ、結果今我が家にお迎えし、ともに暮らしております。
坐辺師友、日々眺めることで秦さんがこの猪口を購入された理由が何と無く分かってきました。
縦に入った金継のラインがとても自然で見ていて飽きません。
私には見込みの二つの丸は、禅画のような奥深さを感じました。(写真がうまく撮れずすみません)
壊れた器を直し、新たな命を吹き込むといった金継の説明を目にしますが。まさしく金継された部分が見事な景色になった焼き物なのではないでしょうか。
さて、ここからちょこっとだけ宣伝です(笑)
このように一本のラインが入るだけで、器が見事に蘇らせることができる金継を当教室でも学ぶことができます。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせくださいませ.。
いくつか酒器を持っているからと一度はブレーキをかけましたが、心から買ってよかったなと思っています。
私の宝物です。
当教室では指導歴40年以上東京藝術大学美術学部工芸科漆芸専攻卒業の松田典男先生が丁寧に指導致します。お問い合わせはメールでお気軽にどうぞ。金継だけではなく漆、螺鈿も学べます。
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