これを購入したのはちょうど平成から令和に変わる頃でした。
明治の頃の足袋職人さんが縫い上がった足袋を木槌で叩き、形を整えるために使った道具というその用途よりも、ものの強い存在感に惹かれ求めたものです。
それ以来、型や昔の職人さんの使っていた道具の美しさに魅せられ、注意して見るようになりました。
この木型はもう使うということからはほとんど解放されていて、いわば「役に立たないもの」なのかもしれませんが、職人さんが足袋を作る時に打ち込んできた時間がこもっっているからなのか、仕事に誇りを持ち道具を大切に作り、使ってきたからなのか、とても美しいものだと思います。ゴームリーの彫刻のようにも見えます。
この木型を見ていると、明治時代の職人さんはさぞ良いものづくりをしていたのだろうと感じるのです。
私は交通安全や道中安全の御守りのようにも感じ、今は教室の出入り口に飾っています。
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明治時代足袋木型
日本民藝館にも色々な型がありました。